勝つための戦略について~サッカー日本代表元監督、西野監督、岡田監督の対談での気付きをまとめ~

株式会社トゥエルブの近藤です。

サッカー日本代表元監督である、西野監督、岡田監督の対談を聴いての気付きをシェアします。

基本的には自分用のメモですが、良かったら参考にしてみてください。

 

テーマ「勝つための戦略について」

講演者 サッカー日本代表 西野監督、岡田監督

 

〇どういう考えで代表の監督をやっていたか

・短期間で結果を出すために、どうするか?を常に考えていた
・みんな主張はするけど、目指しているものは同じ
・そのために必要な事を共通認識として持ち、出来るようにしていく
・メンバーを固定してやった方が良いという意見もあったが、全員に3GAME経験してもらうという事をした
・色々な意見があったが、自分のやり方を通してやったから勝てた
・自分たちが持っているものを全て出せば良い
・1人1人個性があるから自分で解決出来ると思っている人は大したことない
・自分の力だけじゃ勝てない、チャレンジ出来ない、というのを分かっている人達が集まっていたから勝てた

○岡田監督

・41歳で初監督、実績も経験もない
・自分のサッカー理論しかない、これが理解できない人は辞めてくれ!という事を決断
・オシム監督のとか上手く行ってたからそのままやってたが、結果としては上手くいかなかった
・結論として、自分のチームを創るしかないと気付いた

○西野監督

・攻撃的ではなく、超攻撃的なチームを創るとしていた
・自分のスタイルに共感してほしかった、そのためにリスペクトも必要だった
・その結果、自分の力を出していける雰囲気になってくれていたので上手くいった

○自分のやり方で上手くいってない人に対してアドバイス

・自分で選んだ人の力を引き出してやる事をベースに目標に向かう事を伝えていく
・お互いリスペクトがないと上手くいかない
・1人1人の選手とプライベートでコミュニケーション取るようなことはしない
・その代わり合宿のときにはオープンにしている
・相談しやすい雰囲気は作っている
・プライベートで飲みにいかないこと=コミュニケーション不足ではない
・あなたの事をちゃんと観てる、という事をきちんと伝える事が、1人1人をリスペクトすることに繋がる
・飲みに行って仲良しも重要なだが、お互いに認め合うことの方が大切
・仲は良くないけど、ここでパスしたら決めてくれるなという信頼があれば良い(仲良ければなお良いが)
・深刻な雰囲気で相談に乗ることはしない方が良い
・選手みんな頭いいから、なぜこの練習が必要かなどをきちんと伝える必要もある
・選手達がみんなリスペクトしているのに、お前はそれで良いのか?という伝え方をしている
・自分が気付いている事に関しては、あえて言う必要もない

○世代のギャップは感じる?

・自分の世代と他の世代と違いがあるとは思っていない
・若くてすごい人たちは当然いるのを分かっている
・1つ先のこと、今やってること、全体のこと、あなたのこと、をきちんと伝えている
・選手達が自分の力ではなく、チームの力で勝とうとしている
・チームでチャレンジしていく力が必要と自分達で認識している

○監督と選手のブリッジになる人は?

・このままだと勝ち上がれないなと感じていた
・明るくてポジティブでリーダーシップ取れる人が少ない
・闘莉王が長谷部のキャプテンを認めないと言ってきた
・言い続けていたら本まで出していた笑
・色々なキャプテンのタイプがいるけど、
・長谷部選手は監督の意思を全員に伝えたり、自分よりチームを優先するし、そういうタイプのキャンプ
・人間性で引っ張る、技術で引っ張る、運動量で引っ張るタイプなど色々いる
・長谷部もこっそりサボったりしていたが、ポジティブで前向きで、そういう人のが長い目で見たら続くのでは?

○ポーランド戦出の考え方は?

・スタメン6人変えた
・岡田監督だったら6人変える決断は出来なかった
・監督の仕事は決断をすること
・決断は論理的に考えない、勝つために決めること、選ぶこと
・判断は論理的に考えたこと
・あの瞬間に直感で決断して勝った、周りがいくら何を言っても、それが全て
・ベストを考えたときに、全員がスタメンという気持ちでいた
・温存したとかでなく、全員が同じコンディションの中で、ベストな戦略、戦術を考えたいと思っていた

〇残り10分に関しては?

○西野監督としては

・今でも自問自答している
・どうしても相手の弱点を見つけてそこを狙うとかの戦いをしていた
・一部の選手がこのままでいい!と思っていた人も居たかもなので、あの判断にした
・状況が変わっていく中での決断として、難しいが、best16に入るための決断をした
・長谷部に今までとは真逆の戦略を伝えてもらった
・1,2戦は攻めていたのに何で?と答えられないというお父さんも居たようで、今もすごく考えている
・選手達は結果が出た事に対して、間違いないと言ってくれた

○岡田監督としては

・美学か結果に関して
・俺たちのサッカーをやれば負けてもいいと思っているところがある
・日本人はスポーツを教育として扱っている傾向にある
・海外のサッカーでは、色々な意見や考え方があると理解している
・なので、逆に色々な考え方があるということを伝える良いきっかけになったのではないか
・采配で勝つ事によるメリットもあるから、その決断が正しいとかではなく、それが全てだと思う

○西野監督は何が引っかかっているの?

・今まで伝えてきたことと逆のことをやったから
・どっちか迷ったら強い選択をする!と決めていたのにこの選択になった
・でも、これは自然に決断した事だった
・色々な声が聞こえたが、全員が一致してやれると思えなかったので、相手の状況も考えて、自然と選んだ
・他のbest16に入った国よりは、満面な喜びがなかったので、どうなのだろう?という考えをしている
・best16に入れた事で救われたが、ブーイングの中でのプレーをさせてしまった事を申し訳ない気持ちは伝えた
・best16の世界を観れるための決断だったのだと、MTGの中での気持ち合わせをした
・(岡田監督)まぁやっちゃったものは仕方ないんじゃない??笑

○キャリアの選択

・FC今治のオーナーやってよ!笑
・今燃やせるものを探している
・漢字1字で何?と無茶振りされたとき「蹴」とした
・今の監督も、技術委員のとき自分で推薦していた
・価値観の違いはあり大変だけど、経験になる
・(岡田監督)自分はやったら飽きちゃうから、どんどん新しい事をやりたい
・代表チームはスポットだけど、クラブチームは年間通してやれるからそれは面白そう
・指導者も適任かどうかがある
・あのピッチのステージを知ってしまうと、やってやろうという気持ちが出てくる
・選手もレギュラーになるならないとかではなく、自分がイノベーションを起こす気持ちでやるんだと伝えている
・岡田監督はスポンサー取るのが上手い
・最高峰を味わうなら代表チームだが、選手を育てていくのであればクラブチームが良い
・自分が出ちゃうと若い芽も育たないし、今やったら勝つかもしれないけど、自分より才能あるなという人に任せたい

○決断に必要なものは?

○岡田監督

・自分の直感を信じる覚悟
・マスコミ、選手の感情など色々あるが、自分の事をきっちり信じて決断する
・その先に責任はきちんともっている
・この軸を、口に出さないけど感じ取ってもらえ、どんな選手にも全員に同じことを伝える

○西野監督

・自分で研ぎ澄まして決めること
・人に頼らず、自分1人の中で決めること
・そういう時間を作ること、持てること

〇気付き

・あーあるある!笑 みたいな事がないと話が合わないから、出来る経営者同士で仲良くなったり、自分のレベルアップがいつまでも必要
・場のコーディネーターは著書などは全て目を通している
・まだ経営者として若いのだから、もっとがむしゃらに勝つ事にこだわっても良いかもしれない

 

なるべく対談のまま、要点をまとめてみました。

やはり、超一流の人たちとの会話は気付きが多くありますね!

あなたはこれを見て、どんな気付きがありましたか?

 

→TOPへ